Concept

スタイルデザイン8の基本理念  ~Architectural concept~

1.庭 ~Garden~

人間は、他の動植物と同じく、自然の産物であることは、言うまでもありません。

故に、人の暮らしの営みは、自然との調和なくして本来の豊かさを実感できないと考えます。

自然界に生きる人間として、本来の豊かさを感じることができる日常の空間〝庭〟の存在は、欠かすことはできません。〝家庭〟という言葉が、まさにそれを物語っています。

よって、スタイルデザインの設計、施工は、常に〝家〟と〝庭〟は一体であります。

2.素材 ~Material~

何気ない日常の暮らしの中で、豊かさを感じる質の高い住空間を創るため、最も大きな要素の一つとして、素材があります。常に目に触れ、手で触れることのできる素材に、人は無意識のうちに、非常に大きな影響を受けていると考えます。

スタイルデザインが選ぶ素材は、可能な限り自然界から得られるものとし、極力、新建材やビニール、プラスチック等の石油製品ではないものとしています。

近年、施工の効率化やメンテナンスフリーなどを謳い、自然の素材を模した、いわゆる〝ニセモノ〟が、当たり前となっています。我々が敢えて〝ニセモノ〟とまで呼ぶのは、住まい手には、何としても〝ホンモノ〟を知ってもらい、味わってもらいたいからです。

自然の中で、ゆっくりと時間をかけて育まれた木や石、土や金属の素材達は、経年とともに美しくなり、どんな時も住む人に真の豊かさを恵与してくれます。これは、人間自身が自然の産物である以上、普遍の真実であると思います。

3.ファサード ~Facade~

建物の正面デザイン等、外観を構成する重要な立面を〝ファサード〟と言います。 

ファサードとは、住宅であれば言わば住まいの顔であり、建物の価値を決定づけてしまうこともある程、重要であると考えております。

ただ単に、目立つものであれば良いというものではなく、庭づくりも含め、周辺環境との調和に配慮することも忘れてはいけません。

スタイルデザインは、通りがかった人が「素敵だな」「中はどうなっているのかな」「どんな人が住んでいるのかな」…そんな楽しくてワクワクする、想像を掻き立てられるようなファサードデザインを追求しています。

4.収納 ~Storage space~

設計の際、収納とひと言で言っても、大きなものから小さなもの、使用する頻度、内で使うもの、外で使うもの等、一括りで考えられるものではありません。

大きなものの収納には、多くの関心がありますが、意外と使用頻度の高い小さなものの収納には、関心が低いように感じています。

限られた面積の中では、単に床面積ばかりを確保するのではなく、壁面積等を上手に使い、使用頻度の高いものの収納は必要な場所に造り付け、使用頻度の低い比較的大きなものの収納スペースは、お施主様ご自身で、その時々の実情に合わせてカスタマイズできるよう心掛けております。

しかしながら、きちんと整理整頓するためには、一つ入れたら一つ出す。使用頻度の極めて低いものは、大なり小なり処分する。収納の達人は、これを実践しているようです。

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5. 設備 ~Facility~

私たちの生活は、技術の進歩により効率化、便利化の一途を辿ってきましたが、その一方で、失ったものも多いように思います。

昨今、様々な機能を備えた住設機器が次々と開発され、それらを住まいに盛込むことも楽しさの一つかもしれません。

しかし、それらの住設機器は、時とともに旧式になり、それらよりもさらに機能的なものが開発され、そこに豊かさを感じ得なくなります。

スタイルデザインは、最新で一見便利に思える既製の住設機器は、あまりお薦めしておりません。住まい手にとって、本当に使い勝手がよく、時間の経過とともに愛着が深まるものは、天然素材を用い、職人の技術を駆使してつくり込んだもの以外にはあり得ないと考えるからです。

6.家具・カーテン・照明器具 ~Furniture・Curtain・Lighting equipment~

建物が完成した後、家具やカーテン、照明器具(スタンド型等)が備え付けられます。

スタイルデザインは、当然ながら、この段階においてもお施主様任せにはいたしません。ここで空間の質を損なうようなことをしてしまうと、全てが台無しになりますし、〝そもそも端から設計などする必要もなかった〟ということになってしまいます。

ここで、手を抜くことは、設計を任された者としての責任を果たしているとは、到底言えないと考えております。

もちろん我々が勝手に全てを決めるということではありません。お施主様にとって、一番楽しいところであると思いますし、それは我々にとっても同じです。

適切にお施主様とのコミュニケーションをとりながら、こちらからご提案するというスタイルで行っております。

7.建築 ~Architecture~

建物(Building)と建築(Architecture)は、言葉の意味合いにおいては、区別はされていません。

しかし、スタイルデザインにとって、この2つの言葉が指すものは明確に違います。

建築(Architecture)と呼ばれ得る建物(Building)は、そこにある種の美と一貫性があり、内部、外部を問わず、豊かで質の高い空間に包み込まれています。住まい手自身がそこで何をするわけでなくとも、そこに居ること自体に癒しと満足感を得られます。決して飽きることはなく、時間が経つ程に愛着の持てる家となります。

スタイルデザインが創造する住まいは、どのようなものであっても〝建築〟でなければならない。住まい手に、本物の住空間を心の底から実感してもらいたい。そんな思いとともに、日々の仕事に向き合っております。

8.工期 ~Construction period~

住宅建設には、予算の制約があることは当然ですが、同時に、期間の制約もつきものです。

質の高いものを早くつくることは理想であり、そうしたいものですが、実際、本物を扱うものづくりの現場ではそうはいきません。

スタイルデザインは、大工をはじめとする職人が、時間に追われるような工程計画は行いません。故に、一般的に行われている住宅建築の工期と比較すると、長くなることが当たり前です。

遅いとか早いとかではなく、本物を相手に高い技術を発揮するためには、適正な期間が必要不可欠であると考えております。

 

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